THE 5TH DIMENSION

《GREATEST HITS on EARTH》

1. 夢の消える夜
2. ストーンド・ソウル・ピクニック
3. ワン・レス・ベル・トゥ・アンサー(悲しみは鐘の音と共に)
4. 輝く星座～レット・ザ・サンシャイン・イン(9)
5. ウェディング・ベル・ブルース(65)
6. セイブ・ザ・カントリー
7. 愛のロンド(輪舞)
8. パペット・マン
9. ビートでジャンプ(99)
10. ネヴー・マイ・ラヴ
11. 恋をみつけよう
12. とどかぬ愛

※１９９４年発売の国内ベスト盤です。解説文がついています。

（全米TOP４０研究読本より）悲しみは鐘の音と共に
黒人が白っぽく歌うのが、チャート上位進出のコツなのは今も当時も同じ。バート・バカラック、八ル・デヴィッドが67年に書いたスロー・バラードをとりあげ、ポップにもソウルにも聞こえる味に仕上げたワザは、さすが男女5人組の"名コック"。マリリン・マックー(後にメンバーの1人で夫のビリー・デイヴィスJr.と独立、「星空のふたり」の大ヒットを放つ)のリード・ヴォーカルもムードたっぷり。60年代からローラ・ニーロ、ジム・ウェッブなどの曲を好んで歌った彼らは、70年代もニール・セダカなどの作品にチャレンジ。活動の幅は広く、テレビにもよく登場(この曲もドラマ「鬼警部アイアンサイド」にゲスト出演した時に歌った)、70年の万博の際には来日もしている。70年代は主にバラード曲をチャート上位に送りこんだ

(全米TOPヒッツ研究読本より)ビートでジヤンプ
アーティストやタイトルよりも先に音楽を知っていた。私にとって、そんな理想的かつ当たり前な聴き方ができた曲の一つ。というのも、この曲がテレビのコマーシャルに使われていたからだ。まだ海外旅行が夢だったころの航空会社のCM。もともとジム・ウェッブが気球の映画のために作ったそうで、歌詞も気球を歌ったものだが、そんなことのわからない子供心にも、大空に昇るような曲調が印象深かった。音楽に説明的な歌詞や効果は不要である。彼らはこの曲でグラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を獲得。そして1969年の「輝く星座～レット・ザ・サンシャイン・イン」の大ヒットへとつながる。しかし、この邦題。時代を感じるなあ。