LINDA RONSTADT

《GREATEST HITS Ⅰ＆ Ⅱ》

1. You're No Good/悪いあなた
2. Silver Threads And Golden Needles/銀の糸と金の針
3. Desperado/ならず者
4. Love Is A Rose/バラのいたずら
5. That'll Be The Day/ザットル・ビー・ザ・デイ
6. Long, Long Time/ロング・ロング・タイム
7. Different Drum (with The Stone Poneys)/悲しきロック・ビート
8. When Will I Be Loved/いつになったら愛されるのかしら
9. Love Has No Pride/愛は惜しみなく
10. Heat Wave/ヒート・ウェイヴ
11. It Doesn't Matter Any More/もうおしまい
12. Tracks Of My Tears/ひとすじの涙
13. It's So Easy/イッツ・ソー・イージー
14. I Can't Let Go/アイ・キャント・レット・ゴー
15. Hurt So Bad/涙がいっぱい
16. Blue Bayou/ブルー・バイユー
17. How Do I Make You/お願いだから
18. Back In The U.S.A./バック・イン・USA
19. Ooh Baby, Baby/ウー・ベイビー・ベイビ
20. Poor, Poor Pitiful Me/私はついてない
21. Tumbling Dice/ダイスをころがせ
22. Just One Look/ジャスト・ワン・ルック
23. Someone To Lay Down Beside Me/誰か私のそばに

※２００７年に発売された輸入ベスト盤です。LPレコードで発売されたアルバムが１枚のCDに収められていて、しかも、１０００円しないというお得なCDです。

《THE VERY BEST OF LINDA RONSTADT》

1. 悪いあなた
2. イッツ・ソー・イージー
3. ブルー・バイユー
4. ドント・ノウ・マッチ
5. アメリカ物語 (サムホエア・アウト・ゼア)
6. いつになったら愛されるのかしら
7. ヒート・ウェイヴ
8. 悲しきロック・ビート
9. 私はついてない
10. ひとすじの涙
11. アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
12. ロング・ロング・タイム
13. ジャスト・ワン・ルック
14. ハート・ライク・ア・ホイール
15. バック・イン・USA
16. ザットル・ビー・ザ・デイ
17. 涙がいっぱい
18. オール・マイ・ライフ
19. ウー・ベイビー・ベイビー
20. ブルー・トレイン
21. お願いだから
22. ならず者
23. ウィンター・ライト

※２００２年に発売された国内ベスト盤です。GREATEST HITS にはない１９８０年～１９００年代のヒット曲も収録されているので購入しました。解説、対訳がついています。

（全米TOP４０研究読本より）悪いあなた
彼女の初の大ヒットもカヴァーであった。オリジナルはディオンヌの妹、ディー・ディー・ワーウィックだが、同時に出たヴィージェイ・レコードのべティ・エヴェレット盤(64年51位)の方が広く知られている。リンダの才能のひとつとして、過去のナンバーを現代によみがえらせるというのがある。たぶん子供時代に聞き親しんだ曲だと思うが、ジャンルに関係なくこれができてしまうのが彼女のエライところで、この曲にしても、60年代初期の一R&Bナンバーの持つ湿った感じをエレピと乾いたギター、そして妖しげなストリングスでよく表現している。この曲はその後、ヴァン・ヘイレンもカヴァーしているから、割とアメリ力人好みの曲なのだろう。さて、タイトルの「悪いあなた」というのは誰のことを指すのだろう?答えはJ.D.サウザーです。

ウー・ベイビー・ベイビー
70年代半ばから後半にかけてポップス少年の問で「オリヴィア対リンダ」論争(?)がしばしば繰り広げられた。僕自身は特にどちらか一方に入れ込んだということはないのだが、どちらかといえばオリヴィアに親しみやすさを感じていた。だが78年暮、この曲を聞いて完全にリンダに打ちのめされた。しっとりと、それでいて情熱的に愛を求める歌声に甘い音色のサックスが絡む。ラストの八一モニー"OOH…"が10秒ほど続き、やがてスッと途切れる……。思春期の少年にとってあまりにも強烈だった。これはオリヴィアにはとても真似できないだろう。この曲は「卜・ラックス・オヴ・マイ・ティアーズ」(76年25位)に次ぐミラクルズのカヴァー。TOP40はリンダに「クイーン・オヴ・カヴァー」の称号を授けている(キングはダニー・オズモンド)