B.J.THOMAS

《B.J.THOMAS GREATEST HITS》

1. 泣きたいほどに淋しいんだ
2. ママ
3. ビリーとスー
4. あの時を今一度
5. トゥモロウ・ネヴァー・カムズ
6. アイ・キャント・ヘルプ・イット
7. ニューヨーク・ウーマンの瞳
8. 心の中まで
9. イッツ・オンリー・ラヴ
10. パス・ジ・アップル・イヴ
11. 雨にぬれても
12. エヴリボディズ・アウト・オブ・タウン
13. 君を信じたい
14. モースト・オブ・オール
15. ノー・ラヴ・アット・オール
16. 歓びのハレルヤ
17. ロング・アゴー・アンド・トゥモロウ
18. ロックン・ロール・ララバイ
19. 友に捧げる歌
20. 朝日よりさわやかに
21. 涙のチャペル
22. ラヴ・ミー・テンダー
23. シンス・アイ・ドント・ハヴ・ユー
24. アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック

※１９９９年発売の国内ベスト盤です。解説がついています。

(全米TOPヒッツ研究読本より)雨にぬれても
数多いバート・バカラックの作品の中で最も有名なのがこの曲。映画『明日に向かって撃て(1969年)のために作られ、アカデミー賞最優秀主題歌賞を受賞した。時間的にぎりぎりのスケジュールのなか、ノドを痛めていたB.J,トーマスが無理をしてレコーディング……というのは有名な話だが、そのハスキー・ヴォイスが主演のポール・ニューマンのイメージにピッタリということでOKが出たそうだ。もっとも本人はその映画用ディスクが気に入らず、6週間後、シングル用に再録音。それがこのレコードである。もともとレイ・スティーヴンスとボブ・ディランが候補に挙がっていたらしいけど、ディランの歌う「雨にぬれても」なんてちょっと想像できない。

（全米TOP４０研究読本より）ロックン・ロール・ララバイ
山下達郎氏ご推薦の彼だが、中でお気に入りの1曲がこの曲(FMの番組でとりあげておられた)。それもそのはず、バリー・マンとシンシア・ワイルが書いた曲である上にデュアン・エディやシフォンズらも参加という豪華さ。曲自体も通好みの作りだ。静かなシンセとデュアンの爪弾きにB.J.の抑えたヴォーカルが乗る。男女のバック・コーラスがからんでサビに向かうが、「ララバイ」だから決してうるさくない。最後まで各パートが独立しつつ、淡々と全体の八一モニーを奏でる。チェック・ポイントの多い曲だ。日本では「雨にぬれても」(70年1位)だけが有名な彼だが、60年代中期以降多くの全米ヒットを持つ。70年代中期の活動はスロー・ダウン(麻薬・薬物中毒のためらしい)したが立ち直り、今はクリスチャン系の作品を歌う。