COUNTRY & WESTERN SUPER NOW

(1)ワイルドウッド・フラワー（ハンク･トンプソン）
(2)オクラホマ・ヒルズ（ハンク･トンプソン）
(3)星をみつめないで（スキーツ・マクドナルド）
(4)スウィート･ドリームス（ファロン・ヤング）
(5)ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・ナウ（トミー・コリンズ
(6)ディア･ジョン･レター（ジーン･シェパード・アンド・ファーリン・ハスキー）
(7)ハンクス・ソング（ファーリン・ハスキー）
(8)ユア・チーティン・ハート（ファロン・ヤング）
(9)ウェアリーブルース（ワンダ･ジャクソン）
(10)ワイルド･サイド･オブ･ライフ（ハンク･トンプソン）
(11)オールド・ラヴ・レター（トミー･コリンズ）
(12)北風（テキサス・ビル・ストレングス）
(13)ハイ･ヌーン（テックス・リッター）
(14)16トン（テネシー・アーニー・フォード）
(15)ヤング･ラヴ（ソニー・ジェイムス）
(16)メイキング・ビリーヴ（ワンダ･ジャクソン）
(17)愛さずにはいられない（ジーン・シェパード）
(18)知りたくないの（ファーリン･ハスキー）
(19)クライング･タイム（バック･オウエンズ）デュエット・ウィズ・エミルー・ハリス
(20)ジェントル･オン･マイ･マインド（グレン･キャンベル）
(21)アクト・ナチュラリー（バック･オウエンズ）デュエット・ウィズ・リンゴ・スター
(22)ラインストーン・カウボーイ（グレン･キャンベル）
(23)想い出のグリーン･グラス（マール・ハガード）
(24)さすらいの流れもの（マール・ハガード）

※１９９７年発売の国内盤です。日本で人気のあるカントリー＆ウエスタンの代表曲のオリジナル盤、カヴァー版が収録されています。レイ・チャールズの歌で知った(19)のために購入した。解説がついています。

（曲目紹介）
※北風…元々はロッド・モリスが作詞作曲した曲でアメリカでは1953年にカントリー歌手のスリム・ホイットマンという人がシングルでリリースしている。
その後、1960年にカントリーのディスクジョッキーだったテキサス・ビル・ストレングス（Texas　Bill Strength）が歌ったバージョンがヒットした。テキサス・ビル・ストレングスはその名前にテキサスを冠しているとおり生粋のテキサス人で、１６歳のときヒューストンの劇場で行われたアマチュア・ナイト（のど自慢）で優勝、以来カントリー＆ウェスタン歌手、ディスクジョッキーとして活躍した人である。日本では、小坂一也、北原健二でカバーされた。

※ハイヌーン…１９５２年の映画「真昼の決闘」の主題歌。ディミトリ・ティオムキン作でテックス・リッターが歌う "Do Not Forsake Me, Oh, My Darlin" で始まる「ハイヌーン」がオリジナルだが、日本ではフランキー・レインが歌う盤の方がよく使われていた。

※16トン…カントリー・ウエスタンのシンガー・ソングライターであるマール・ロバート・トラヴィスが作詞・作曲した労働歌です。トラヴィスは、ケンタッキー州のローズウッドで炭鉱労働者の家庭に生まれています。彼は炭鉱夫が毎日毎日石炭16トンを積み込む労働の過酷さ、そこで働く炭鉱夫たちの不満をこの歌に綴っています。この曲はトラヴィス自身も唄っていますが、1955年にトラヴィスの友人であるウエスタン畑のテネシー・アーニー・フォードに唄わせ、ビルボードのカントリーチャートのNo.1に輝いています。テネシー・アーニー・フォードの他にも、本家のマル・トラヴィス、プラターズ、フランキー・レイン、ボビー・ダーリン、トム・ジョーンズなどもレコーディングしています。

※ヤング･ラヴ…キャロル・ジョイナー作詞、リック・カーテイ作曲で1956年、リック・カーテイ自身がリリースしたがチャート・インしなかった。タブ・ハンター(全米1位)、クルー・カッツ(全米17位)と競作になり、ソニーのヴァージョンは全米2位、カントリー・チャート9週連続1位の他、ディスク・ジョッキー・チャート1位、ベスト・セラー・チャート2位、ジューク・ボックス・チャート4位に入った。前述の様にティーンエイジャーとカントリーを結びつけた最初のシングルと言われ、ミュージック・シーン上、重要な位置を占めている。タブのヴァージョンに比べてよりカントリー色が色濃く出ているが、彼の名前をカントリー界のみならず世間に知らしめた楽曲である。

※アクト・ナチュラリー…ジョニー・ラッセルとヴォニー・モリソンのコンビで作詞・作曲され1963年にバック・オーウェンス・アンド・バッカルーが歌ってヒットしたカントリー・アンド・ウエスタンの曲。後に編集されたベスト盤に必須のナンバーで、1965年にビートルズがカヴァーしてヒットさせている。1989年にバック・オーウェンスのセルフ・カヴァー・アルバム"act naturally"に、バック・オーウェンスとリンゴ・スターのデュエット曲が収録された。