HERB ALPERT

《THE VERY BEST OF HERB ALPERT》

1. 悲しき闘牛
2. 蜜の味
3. ティファナ・タクシー
4. スパニッシュ・フリー
5. その男ゾルバ
6. そして今は
7. カジノ・ロワイヤル
8. ディス・ガイ
9. ウィズアウト・ハー
10. エルサレム
11. ライズ
12. ローテーション
13. キープ・ユア・アイ・オン・ミー
14. ダイアモンド
15. ジャンプ・ストリート

※１９９３年発売の国内ベスト盤です。解説つきです。

(全米TOP４０研究読本より)ライズ
イントロのキーボードがめちゃくちゃカッコいいこのインストは、売上不振に悩む.;を、副社長自らのナンバー1ヒットで八ッパをかけたといういわくつきの曲(A&Mはアルパートとジェリー・モスの頭文字)。このオジザン60年代にはハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス名義でヒットを連発しているのだが、それだけでは物足りないのか、バカラックの「ジス・ガイ」を歌ったり(68年1位)、会社を始めたりと節操がない。お金のためなら楽器でも歌でもさらりとこなし、八ヤりの音もビシバシ取り入れてガッポリ儲ける……商業主義の権化みたいな人。地位にものいわせて(?)集めた参加メンバーもスゴイ。だから間違ってもこのオジサンをアーティストなどとは呼ぱないように。この人はあくまでも芸人。顔写真を見てこらん！イキだねえ。

（全米TOPヒッツ研究読本より）蜜の味/八一ブ・アルパートとティファナ・ブラス
八一ブ・アルパートは、パートナーのジェリー・モスと経営するレーベルのオーナーとして有名だ。また、1979年に復活したしゃれたトランペット・サウンド「ライズ」のミリオン・セラーでも知られている。でもレコード・コレクターの問では、やっぱりこの「蜜の味」を頂点とするティファナ・ブラス時代が、味覚にしっくりくることだろう。この曲は、八ンバーガー・ショップなどでBGMに流れてきても気づかないくらいだから、なんとなくイージー・リスニング・サウンドととらえられがちだ。でもよーく聴くとここには、まぎれもなく60年代のロック・ビートが中核にすえられている。それは、同時代のバ八・マリンバ・バンドの音と比較してみるとよくわかる。