NILSON

《NILSON All Time Greatest Hits》

1. Everybody's Talkin'(うわさの男)
2. Sleep Late, My Lady Friend
3. Good Old Desk
4. Don't Leave Me
5. 1941
6. Cowboy
7. One
8. Coconut
9. Daybreak
10. Without You(ウイザウト・ユー)
11. I Guess The Lord Must Be In New York City
12. Caroline
13. Daddy's Song
14. Jump Into The Fire
15. Without Her
16. Me And My Arrow
17. Nobody Cares About The Railroad Anymore
18. Spaceman
19. As Time Goes By
20. Remember

※１９８９年発売の輸入ベスト盤です。

（全米TOPヒッツ研究読本より）うわさの男
映画『真夜中のカウボーイ』で使われ、日本でも何度となくCMのイメージ・ソングやドラマ主題歌になっているこの曲は、「ウィズアウト・ユー」(1970年)と並ぶニルソンの歌手としての代表曲だ(ともにグラミー賞を受賞)。彼は映画のために「孤独のニューヨーク」を用意していたのだが使われず、無名のシンガー・ソングライター、フレッド・ニールの作品を歌ったこの曲が採用になり、ヒットに結び付いた。ニルソンはソングライターとして、スリー・ドッグ・ナイトの「ワン」やヤード・バーズの「テン・リトル・インディアンズ」などのヒット曲をはじめ、多くの佳曲を書いているが、シンガーとしてはそれほど知られていないのは残念である。
（全米TOP４０研究読本より）ウィズアウト・ユー
いかにも日本人好みのメロディ・ラインで盛り上るこのヒット曲は、アメリカでも年閤4位に入るビッグ・ヒットとなり八リー・ニルソンを一躍有名にしてしまった。この世界に入る前は銀行マンで、小椋桂のアメリ力版といったところ。しかし僕の持っているニルソン像というのはジョン・レノンの飲み友達というもので、トルバドール(トム・ウェイッ、ジャクソン・ブラウンら、アサイラム系のミュージシャンが出入りしていた、LAの有名なクラブ)あたりで酔って騒いでる姿が浮かんでくる。もの憂いピアノのイントロで始まるこの曲といい、初めてのTOP10ヒット「うわさの男」(69年6位)といい、そして何よりも元銀行マンというキャリアといい、あまりにギャップがありすぎる。「真夜中のカウボーイ」こそ真の姿なのだと思うのだが……。