PAULDAVIS

《SUPER HITS PAUL DAVIS》

01．'65 Love Affair (恋人たちのメモリー)
02．Thinking Of You
03．Cool Night
04．Darlin'
05．I Go Crazy
06．Do Right
07．Superstar
08．Sweet Life
09．Ride 'Em Cowboy
10．Love Or Let Me Be Lonely

※２００９年発売の輸入ベスト盤です。

（全米TOP４０研究読本より）アイ・ゴー・クレイジー
一見この人の顔を見ると、ジョー・コッカーのような声を連想するが、それは大間違いで、全盛期にはAORの権化と呼ばれていた。この曲以前のデイヴィスは、カントリー・フィールドを意識していたが、その流れを吹っ切ったのがこの作品で、シンセを盛り込んだメロディ・ラインと透き通るようなヴォ一力ルは、デビュー当時とは趣を異にしている。また、当時チャート・マニアの問で大きな話題となったのが、TOP100内4D週チャート・インという息の長さで、この記録は、82年にソフト・セルに破られるまで最長記録として残っていた。この曲も含め、82年までに計8曲のTOP40ヒットを放った後、デイヴィスは、再びカントリーに帰っていったが、「アイ・ゴー・クレイジー」はポップス史上のスタンダードとして存在していくはずである。

（全米TOP４０研究読本より）恋人たちのメモリー('65ラヴ・アフェアー)/ボール・デイヴィス
「アイ・ゴー・クレイジー」(78年7位)で有名な人だが、この曲は彼のもう一つのTOP１０ヒットである。AORと思って聞くとこれが大違い。ドゥワップ・コーラスや八ンド・クラッピングはもちろん、ホイッスル、あげくにチアリーダーのかけ声まで入っている脳天気な快作なのだ。底ぬけに明るいメロディは、タイトルどおり60年代ポップスそのもの(原題は「'55…」だったが、アリスタの社長クライヴ・デイヴィスの古すぎるという指示で変更された)。昔遊んだ場所に仲間たちと一緒に戻りたいなんて歌詞まで、アメリカが一番豊かで輝いていたころを連想させる。ちなみに、アルバム「クール・ナイト」のジャケットは、米盤ではデイヴィスの顔写真だが、日本盤では幻想的な写真に差し替えられている。ぜひ、輸入盤で手にして欲しい。