J－POPヒットパレード

※渡辺プロより１９９８年ニ発売された企画盤シリーズです。歌詞カードに全曲の解説が掲載されています。
（歌詞カードの紹介文より）
日本のポップスを築いてきた渡辺プロダクションと渡辺音楽出版の足跡を、レコードメーカーの枠を越えて、年代別、アーティスト別、ジャンル別に構成した画期的な企画です。
渡辺プロダクションは、1955年に東銀座の小さな事務所でスタートを切ったが、1958年日劇ウェスタンカーニバルの成功を機に飛躍、"ザ七ットパレード""シャボン玉ホリデー"などのTV番組を通じて、ザ・ピーナッツ、クレージーキャッッなどスターを次々と誕生させていった。
その後もGS、アイドルなど、つねにブームの最前線でJ-POPをリードしている。
今回、本シリーズによって聴くことのできる、その多彩な作品群とタレントの層の厚さは壮観である。

《１　1961-1967》

01君といつまでも （加山雄三）
02ブルー・シャトウ （ジャッキー吉川とブルー・コメッツ）
03モナリザの微笑 （ザ・タイガース）
04想い出の渚 （ザ・ワイルド・ワンズ）
05お嫁においで （加山雄三）
06夜空を仰いで （加山雄三）
07霧の摩周湖 （布施明）
08恋のフーガ （ザ・ピーナッツ）
09逢いたくて逢いたくて （園まり）
10花と小父さん （伊東きよ子）
11北国の青い空 （奥村チヨ）
12あの人の足音 （伊東ゆかり）
13青い瞳 （ジャッキー吉川とブルー・コメッツ）
14シーサイド・バウンド （ザ・タイガース）
15青空のある限り （ザ・ワイルド・ワンズ）
16真冬の帰り道 （ザ・ランチャーズ）
17あなたが欲しい （ハプニングス・フォー）
18スーダラ節 （ハナ肇とクレージー・キャッツ）]

※渡辺プロと渡辺音楽出版が権利を持っている60年代の和製ポップス・アンソロジー。「スーダラ節」はちょっと早すぎるけど,当時のフジテレビ系の人気番組『ザ・ヒットパレード』を一所懸命に観ていた子供の頃を思い出すようで,懐かしいような変な気持ち。

《２　1968-1970》

1君だけに愛を （ザ・タイガース）
02花の首飾り （ザ・タイガース）
03バラの恋人 （ザ・ワイルド・ワンズ）
04恋のしずく （伊東ゆかり）
05愛の園 （布施明）
06或る日突然 （トワ・エ・モワ）
07シー・シー・シー （ザ・タイガース）
08さよならのあとで （ジャッキー吉川とブルーコメッツ）
09恋の奴隷 （奥村チヨ）
10経験 （辺見マリ）
11恋泥棒 （奥村チヨ）
12恋狂い （奥村チヨ）
13黄色いサクランボ （ゴールデン・ハーフ）
14くちづけが怖い （久美かおり）
15幸せってなに? （吉沢京子）
16ドリフのズンドコ節 （ザ・ドリフターズ）
17アッと驚く為五郎 （ハナ肇とクレージーキャッツ）
18愛は不死鳥 （布施明）

※むちゃくちゃナベプロくさぁ~,と思ったら,ジャケットにナベプロ・ロゴが。レーベルを超えたJ-popセレクションだが,ここは,やっぱり「歌謡曲」と呼ぶべき。めくるめく歌謡曲ワールド。ドリフやクレージーがまたいい味だしてるんだ。

《４　1973-1974》

01危険なふたり （沢田研二）
02積木の部屋 （布施明）
03襟裳岬 （森進一）
04恋する夏の日 （天地真理）
05グッド・バイ・マイ・ラブ （アン・ルイス）
06あなたに夢中 （キャンディーズ）
07草原の輝き （アグネス・チャン）
08恋の雪別れ （小柳ルミ子）
09ひき潮 （奥村チヨ）
10ミカンが実る頃 （藍美代子）
11私達 （鮎川由美）
12追憶 （沢田研二）
13雨だれ （太田裕美）
14気になる17才 （あいざき進也）
15傷だらけの天使 （井上堯之バンド）
16ポケットいっぱいの秘密 （アグネス・チャン）
17冬の駅 （小柳ルミ子）
18空港 （テレサ・テン）

※く~っ,懐かしい!でも懐かしいから「いい」と感じるわけではない。歌謡曲の黄金時期に発表された曲だから素晴らしいのだ。9などは奥村チヨのベストにも収録されてないコレクターズ・アイテム。10、11もなかなかマニアックな選曲だ。

《６　1977-1979》

01勝手にしやがれ(沢田研二)
02ダーリング(沢田研二)
03君は薔薇より美しい(布施明)
04やさしい悪魔(キャンディーズ)
05星の砂(小柳ルミ子)
06片想い(中尾ミエ)
07暑中お見舞い申し上げます(キャンディーズ)
08憎みきれないろくでなし(沢田研二)
09LOVE(抱きしめたい)(沢田研二)
10微笑みがえし(キャンディーズ)
11トライアングル・ラブレター(トライアングル)
12女はそれを我慢できない(アン・ルイス)
13私のハートはストップモーション(桑江知子)
14くるみ割り人形(石川ひとみ)
15ダスティン・ホフマンになれなかったよ(大塚博堂)
16よろしかったら(梓みちよ)
17東京物語(森進一)
18星降る街角(敏いとうとハッピー&ブルー)

※渡辺プロ&渡辺音楽出版の音源を集めたシリーズ。70年代末に猛スピードで疾走していた沢田研二が,こんなにも甘いヴォーカルを聴かせていたとは驚き。忘れ去られるためのアイドルなのに後を引いているキャンディーズ,そしてアン・ルイスなどがピカピカ!